blueaegis GUIDE

AI・業務ツール

生成AIサービスを業務で契約する前に確認すること:個人情報保護委員会の注意喚起から読む4項目

2026-09-24 生成AI・個人情報保護・業務ツール

結論

生成AIサービスを業務で使い始める前に、少なくとも「入力したデータが機械学習に使われるか」を利用規約とプライバシーポリシーで確認してください。個人情報保護委員会は2023年6月2日の注意喚起で、事業者が本人の同意なく個人データを含む指示文(プロンプト)を入力し、そのデータが応答の出力以外の目的で扱われる場合、個人情報保護法に違反する可能性があると指摘しています。

この記事では、この注意喚起をもとに、小さな法人が契約前に確認しておきたい項目を4つに整理します。特定のサービスを勧めるものではありません。

注意喚起は何を求めているか

個人情報保護委員会の「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日)は、個人情報取扱事業者に向けて次の2点を挙げています。

  1. 個人情報を含むプロンプトを入力する場合は、その個人情報の利用目的を達成するために必要な範囲内かを十分に確認すること。
  2. 本人の同意なく個人データを含むプロンプトを入力し、そのデータが応答の出力以外の目的で扱われる場合は、個人情報保護法の規定に違反する可能性がある。そのため、サービスを提供する事業者が、そのデータを機械学習に利用しないこと等を十分に確認すること。

あわせて一般の利用者向けに、応答に不正確な内容が含まれうること、利用規約やプライバシーポリシーを確認したうえで判断することも挙げています。

契約前に確認する4項目

1. 入力データの学習利用

利用規約とプライバシーポリシーで、入力した内容が提供事業者のモデルの学習に使われるかを確認します。個人向けの無料プランと法人向けプランで扱いが異なることがあるため、実際に契約するプランの条件で確かめてください。設定で学習利用を止められる場合は、その設定が組織全体に適用されるのか、利用者ごとなのかも確認します。

2. 入力してよい情報の社内ルール

注意喚起の1点目は、入力が利用目的の範囲内かを確かめることでした。顧客の氏名や連絡先を入力してよいのか、どの業務で使ってよいのかを、使い始める前に社内で決めておきます。小さな法人では、「個人情報は入力しない」と決めてしまうのが最も簡単です。

3. 出力の確認

注意喚起は、応答に不正確な内容が含まれるリスクも指摘しています。生成された文章を顧客への回答や公開物にそのまま使わず、事実関係を人が確認する運用にしておきます。

4. 利用規約の変更への備え

サービスの規約やプランの内容は変わることがあります。契約時に確認した条件と確認日を記録し、規約改定の通知を受け取れるようにしておきます。

当媒体での使い方

当媒体も、記事の下書き・出典の照合・表現の点検に生成AIを補助的に使っています。公開の判断はすべて運営者が行い、事実の記載は一次資料で確認したものに限っています(運営者情報)。

まとめ

個別の判断が必要な場合は、弁護士または個人情報保護委員会の相談窓口にご相談ください。

一次出典

本記事は公表資料と運営者の確認できた範囲に基づく整理であり、法的・税務的な助言ではありません。料金・仕様は変わることがあるため、お申し込み前に必ず各社の公式情報をご確認ください。