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会社のメールを独自ドメインにする手順:メールサービスの選び方と、SPF・DKIM・DMARCの設定

2026-10-01(更新 2026-10-01) ドメイン・メール・法人設立

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結論

会社のドメインを取っただけでは、info@会社のドメイン のようなメールは使えません。ドメインとは別に、メールを受け取って保管する「メールサービス(またはレンタルサーバー)」を契約し、ドメインのDNSにその行き先を書き込む必要があります。

手順は次の5つです。

  1. ドメインを会社名義で取る
  2. メールサービスを決める
  3. ドメインのDNSで、メールの行き先(MXレコード)を設定する
  4. 送信ドメイン認証(SPF・DKIM、できればDMARC)を設定する
  5. アドレスを作り、社外のアドレスとの間で送受信を試す

見落としやすいのは4です。Googleは、個人のGmailアカウント(@gmail.com など)あてにメールを送るすべての送信者に、SPFかDKIMの設定を求めています。設定がないと、Gmailで迷惑メールに振り分けられたり、受け取りを拒否されたりするおそれがあります。

以下は、2026年10月1日時点で各社の公式ページを確認した内容です。

1. ドメインを会社名義で取る

ドメインの取り方と登録先の選び方は、法人のドメインは .co.jp からにまとめました。メールアドレスは名刺・請求書・ホームページに載り、後から変えると取引先への案内が必要になります。最初に決めたドメインを長く使う前提で選んでください。

2. メールサービスを決める

独自ドメインのメールを使う方法は、大きく3つあります。

方法向いている会社注意点
メール専用サービスメールだけ使えればよい会社ホームページは別に用意する
レンタルサーバーホームページも同じ契約で持ちたい会社メール専用より月額は高い
グループウェア型(Google Workspace など)予定表・共有ドライブもまとめたい会社利用者1人あたりの料金になる(Google Workspace はユーザーあたりの月額)

お名前.com の場合、メール専用の「お名前メール」とレンタルサーバーの料金は次のとおりです(2026年10月1日時点、公式サイトで確認。税込)。

サービス料金容量・アドレス数
お名前メール エコノミー年払い 1,927円、1ヶ月払い 440円4GB、アドレス数は無制限
お名前メール ベーシック年払い 2,112円、1ヶ月払い 528円40GB、アドレス数は無制限
レンタルサーバー月額 1ヶ月払い 2,398円/12ヶ月払い 1,078円/36ヶ月払い 891円メールアカウントは無制限

お名前メールは最低利用期間が3ヶ月で、年払いを途中で解約しても返金はありません。

表示価格とは別の費用に注意してください。 お名前.com は「サービス維持調整費」を加算しており、公式ヘルプの料率表では、2026年10月1日以降、お名前メールとレンタルサーバーは10.0%、ドメインは25.50%です(ドメインの料率は2026年10月1日12時に26.25%から変更)。料率は定期的に見直されるため、申込み前にヘルプの料率表を確認してください。

レンタルサーバーをドメインと同時に申し込むと、1年目の登録料は原則すべてのドメインで無料になり(プレミアムドメインなど一部は対象外)、対象のドメインは更新料も0円(永久無料)になります。ただし、ドメインの更新後12ヶ月以内にサーバーを解約すると、ドメイン更新費用の実費が請求されます。また、永久無料の対象ドメインの一覧に .co.jp は含まれていません(2026年10月1日時点)。.co.jp を会社のドメインにする場合は、2年目以降の更新料が別にかかる前提で見積もってください。

PRお名前.comの公式サイト

3. メールの行き先(MXレコード)を設定する

MXレコードは、そのドメインあてのメールをどのサーバーが受け取るかを示すDNSの設定です。送信側のメールサーバーはこれを調べて配送先を決めます。

設定の方法は、ドメインのDNSをどこで管理するかで2通りに分かれます。

ネームサーバーを切り替えると、ドメインのDNSの設定は切り替え先のネームサーバーにあるものに置き換わります。すでに動いているサイトがある会社は、切り替える前に今のDNSの設定(ホームページの行き先など)を控えておいてください。

4. 送信ドメイン認証を設定する

「このドメインのメールは、このサーバーから送られた本物だ」と受信側が確かめるための設定です。

設定役割規格
SPFそのドメインのメールを送ってよいサーバーをDNSで公開するRFC 7208
DKIM送るメールに電子署名を付け、受信側が公開鍵で確かめるRFC 6376
DMARCSPF・DKIMで確認できなかったメールをどう扱ってほしいかを公開するRFC 9989(2026年5月発行。旧 RFC 7489 を置き換え)

Googleの「メール送信者のガイドライン」は、2024年2月1日から、個人のGmailアカウントあてに送るすべての送信者にSPFかDKIMの設定を求めています。1日に5,000件を超えて送る送信者には、SPF・DKIM・DMARCのすべてが求められます。Googleのよくある質問では、2025年11月から、要件を満たさないメールの扱いが厳しくなり、一時的または恒久的に拒否されることがあると説明されています。

小さな会社の日常のメールは1日5,000件に届きませんが、SPFとDKIMの両方を設定しておくのが無難です。DMARCも、Googleは大量送信者向けの要件として、ポリシーを「none」(受信側に特別な扱いを求めない設定)にしてもよいとしており、最初はこの形で置いておけます。

5. アドレスを作り、送受信を試す

最後にメールサービスの管理画面でアドレスを作ります。よく使われるのは次のような分け方です。

作ったら、Gmailなど社外のアドレスとの間で送受信を試し、迷惑メールフォルダに入らないかを確かめます。DNSの変更は反映までに時間がかかることがあるため、名刺やホームページに載せるのは、送受信を確認してからにしてください。

運営者の視点

当媒体は、メールサービスはドメインの登録先とは切り分けて選ぶのがよいと考えます。理由は、ドメインが会社が続くかぎり持ち続けるものであるのに対し、メールは人数や使い方に応じて乗り換えることがあるからです。登録先とメールを同じ会社にまとめると手続きは1か所で済みますが、同時申込みの特典に更新後12ヶ月の継続条件が付くように、片方だけを乗り換えにくくなる場合があります。

運営者の Blue Aegis株式会社は、ドメインの登録先を選ぶとき、取得と更新が同じ料金で、サービス維持調整費がかからないことを理由に XServerドメインを選びました。メールサービスを比べるときも同じで、初年度の月額ではなく、更新後の料金と、調整費のような表示料金以外の費用を含めた総額で比べることをおすすめします。

まとめ

料金や特典、料率は変わることがあります。お申し込み前に、各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

一次出典

本記事は公表資料と運営者の確認できた範囲に基づく整理であり、法的・税務的な助言ではありません。料金・仕様は変わることがあるため、お申し込み前に必ず各社の公式情報をご確認ください。