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経理の実務書、最初の1冊の選び方:発行時期と対象年分を確かめる(楽天ブックスの経理ランキングから)
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結論
経理の本を選ぶときは、内容の評判より先に、いつ発行された本か、何年分を対象にした本かを確かめます。税の制度は改正されることがあり、古い版には今の制度が載っていないことがあるためです。
そのうえで、目的を1つに絞ります。仕訳の基礎を身につけたいのか、決算書を読めるようになりたいのか、目の前の年末調整を終わらせたいのかで、選ぶ本は変わります。
以下は、2026年10月8日時点で、国税庁・各出版社・楽天ブックスのページを確認した内容です。
なぜ発行時期を先に見るのか
経理の本が扱う制度には、近年に始まったものや、今年見直されたものがあります。例を2つ挙げます。
1つ目はインボイス制度です。国税庁の「インボイス制度について」は、この制度が令和5年(2023年)10月1日から始まったとしています。それより前に発行された本は、制度が始まる前の時点で書かれています。インボイスの登録手続きは、設立直後の法人のインボイス登録の記事で整理しています。
2つ目は年末調整です。国税庁の「年末調整がよくわかるページ(令和8年分)」は、本年の年末調整について、次の見直しが行われているとして注意を呼びかけています。
- 基礎控除の引上げ
- 給与所得控除の最低保障額の引上げ
- 扶養親族等の所得要件の改正
- 年齢23歳未満の扶養親族を有する場合の生命保険料控除の特例の創設
年末調整の本は、去年の版では今年の手続きに合わない箇所が出ます。題名に「令和8年版」「2026年度版」のように年が入っている本は、その年の版であることを確かめてから選びます。
なお、同じページには、年末調整の手順を解説したパンフレットや各種様式が掲載されています。本を買う前に、国税庁の資料で足りるかどうかを見ておくのも1つの方法です。
目的別に見る:楽天ブックスの経理ランキングから
楽天ブックスの「本 ビジネス・経済・就職 週間ランキング(経理)」(集計期間:2026年9月28日〜10月4日。10月8日に確認)から、上の3つの目的に合う本を、順位が上のものから1冊ずつ挙げます。このランキングには簿記検定や税理士試験の対策本が多く入っており、目的に合うもののうち最上位を選びました。順位は週ごとに変わります。
当媒体はこの3冊を読んでいません。以下は、楽天ブックスと各出版社のページに書かれている書誌情報です。内容は、商品ページの目次や出版社の説明で確かめてください。
仕訳の基礎:2位「2026年度版 スッキリわかる 日商簿記3級」
滝澤ななみ 著、TAC出版。出版社のページによると、奥付の日付は2026年2月21日、508ページです。出版社は、テキストと問題集が1冊にまとまった本だと説明しています。
PR楽天ブックス:2026年度版 スッキリわかる 日商簿記3級(TAC出版)の商品ページ
決算書を読む:3位「【改訂版】会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方」
大手町のランダムウォーカー 著、わかる イラスト、KADOKAWA。出版社のページによると、発売日は2026年2月26日、240ページです。
PR楽天ブックス:【改訂版】会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方(KADOKAWA)の商品ページ
年末調整:5位「令和8年版 これだけでOK 速攻!年末調整」
安田大 著、日本法令。出版社のページによると、2026年10月刊、B5判、156ページです。出版社は、基礎控除や給与所得控除などの控除に関する改正、通勤手当の非課税限度額の引上げ、様式の改正に対応した版だと説明しています。
PR楽天ブックス:令和8年版 これだけでOK 速攻!年末調整(日本法令)の商品ページ
会社設立の手続きそのものを扱う本は、このランキングの50位までには入っていなかったため、ここでは挙げていません。
運営者の視点
当媒体の運営者である Blue Aegis株式会社には、経理の本を購入した記録がありません。このため、上の3冊を使った感想は書いていません。
当媒体は、最初の1冊は「評判のよい定番」よりも「今年の版」を優先する方がよいと考えています。理由は2つあります。1つは、国税庁の令和8年分のページが示すとおり、年末調整だけでも、昨年から変わった点として4項目が挙げられており、古い版をそのまま当てはめると手続きを誤るおそれがあることです。もう1つは、設立したばかりの法人には経理の経験者がいないことが多く、本の記述が今の制度と違っていても気づきにくいことです。迷ったときは、本より先に国税庁のページで今年の変更点を確かめ、そのあとで本を選ぶ順番をおすすめします。
まとめ
- 経理の本は、発行時期と対象年分を先に確かめる。インボイス制度は2023年10月1日に始まり、年末調整は令和8年分でも、基礎控除の引上げなどの見直しがある。
- 目的を1つに絞る。仕訳の基礎、決算書の読み方、年末調整では選ぶ本が違う。
- 国税庁は年末調整のパンフレットや様式を「年末調整がよくわかるページ」に掲載している。本を買う前に確かめておく。
個別の判断が必要な場合は、顧問税理士または所轄の税務署にご相談ください。
一次出典
- 国税庁「年末調整がよくわかるページ(令和8年分)」
https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index.htm - 国税庁「インボイス制度について」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice_about.htm - 楽天ブックス「本 ビジネス・経済・就職 週間ランキング(経理)(集計期間:2026年9月28日〜10月4日)」
https://books.rakuten.co.jp/ranking/weekly/001006008/ - TAC出版「2026年度版 スッキリわかる 日商簿記3級(書誌情報)」
https://bookstore.tac-school.co.jp/book/detail/112061 - KADOKAWA「【改訂版】会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方(書誌情報)」
https://www.kadokawa.co.jp/product/322503001448/ - 日本法令「令和8年版 これだけでOK 速攻!年末調整(書誌情報)」
https://www.horei.co.jp/iec/products/view/4221.html
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